実用新案技術レポートとは何ですか？
実用新案には方式審査を採用しており、特許要件を満たしているかどうかの実体審査は行っていないため、実用新案権の権利内容には相当な不安定性及び不確定性が存在します。実用新案権者がこの不確定な権利を不当に行使した場合、権利の乱用にあたる可能性があり、第三者による技術利用及び研究開発に非常に大きな不利益を与える可能性があるため、実用新案技術レポート制度を採用しています。誰でも当局に実用新案技術レポートを申請し（特許法第１１５条第１項）、該実用新案が特許要件を満たしているかどうかの疑義を解明することができます。ただし、該実用新案技術レポートの性質は、機関による拘束力のないレポートであり、行政処分を行うものではなく、権利行使または技術利用の参照用とするのみです。該実用新案に認可すべきでない事由を発見した者は、該実用新案権を無効にするために特許法第１１９条の規定に従って告発することができます。